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一斉更新!CLASS OF 2022 日本人学生ブログ2:Whartonの特徴

2021.03.25 Category:受験生向け/お知らせ

 Class of 2022のSMです。今回はMBA生活が8ヵ月経過した中で、自身が感じたWhartonの特徴を大きく2つに分けてまとめてみました。(MBA受験生の皆さんの場合は、どの学校に受験・入学するか、非常に悩むと思いますので、そういった観点でも少しでも参考になれば大変幸いです。)

1.自分がチャレンジしてみたいことに対する機会がとても豊富

 皆さんのMBA留学をする目的は何でしょうか?

 個々人で様々な理由があると思いますが、多くのMBA生が「自分の人生で本当にやりたいことを探して、実際に体験して、本当に自分がやりたいことなのか確認したい」という考えを、MBA留学の理由の一つとして持っているのではないかと思います。

 Whartonは、学校の規模が非常に大きいため、色々なことに挑戦する機会が、授業・クラブ・各種プログラム等の多様な形で用意されております。そのため、自分の本当にやりたいことを探求・経験・確認する上で、その機会が抜け漏れする可能性が低いことは、Whartonの強みの1つだと思います。また、自身がやりたいことに対して、たくさんの参加形式が用意されているので、その中から自身のニーズに最も合致したものを選択することができるのは、Whartonならではと考えます。今回は、私がこれまで体験した3つの機会とその選択肢の豊富さについて、ご紹介したいと思います。(3つ全てとも、この1~5月のSpring Semesterに経験中ですので、複数のことを自分がやりたいタイミングでかつ短期間で挑戦できることも、Whartonのフレキシリビティさを表しているかもしれません。)

(1)実際の企業へのコンサルティングプロジェクト

 Whartonでは色々な形で、実企業へのコンサルティングプロジェクトが用意されています。例えば、スタートアップ向けにかなり本格的なコンサルティングサービスを提供する

SNIDER CENTER VENTURE CONSULTING”というプログラムがあります。他にも、クラブや授業等で色々な機会が用意されているので、個々の生徒のニーズにあったコンサルティングプロジェクトを経験できることができます。

 私の場合は、“Collaborative Innovation Program(MGMT892)”という授業の形で、コンサルティングプロジェクトに参加しております。この授業では、7つのプロジェクト候補があり、私はその中からヘルスケア企業の新規事業創出案件を選びました。私は、大企業からの社費派遣で、帰国後は新規事業開発業務をキャリアパスとして考えているので、数あるコンサルプロジェクトの中でも、本プログラムが自身のニーズに合っていると考えました。

(2)ソーシャルインパクト

 上記では、新規事業開発業務に興味を抱いていることに触れましたが、私は他にも社会貢献性が高い業務をやった時に自分がどう感じるのかということも、MBA留学を通して確認したいと思っております。

 Whartonではソーシャルインパクト系の授業やプログラム等がたくさんあり、また、クラブ活動も盛んに行われております。ソーシャルインパクト系のクラブだけでも、Social Impact Club、Global Impact Consultants、One for the World、Impact Investing Partners等多数あり、個々人のニーズに合わせたクラブに所属することができます。

 私は、「ソーシャルインパクト×実企業へのコンサルティングプロジェクト」という軸で、Global Impact Consultantsクラブに所属しております。そこでは現在、ケニアの衛生環境向上に従事している企業のプロジェクトをお手伝いしております。ソーシャルインパクトの経験に加え、ケニアの現地従業員の方と一緒にプロジェクトを進めるグローバルな体験ができております。

(3)起業/スタートアップ

 Whartonはファイナンススクールと思われがちですが、クラスメイトは驚くほどに起業/スタートアップへの関心が高いです。(感覚的ですが、少なくとも100人超が起業を真剣に検討しており、在学中にビジネスを始める学生もたくさんいます。)そのため、Entrepreneurship系のプログラムもかなり充実しております。“Semester in San Francisco”等はその代表的な例ではないかと思います。

 私の場合は、具体的な起業のアイディアを持っていたわけではないので、「まずはスタートアップで働くとはどんなものか、自分はそういった環境が好きなのだろうか」ということを確認したいと思っていました。そこで、Venture Initiation Program – Fellowsという、Whartonの現生徒が起業したスタートアップを手伝うプログラムに参加しました。また、Wharton内でのコミュニティを増やしたいと思ったのもこのプログラムを選択した理由です。本プログラム内では、多数の起業家が事業を手伝ってくれる人を募集しているので自分の好きなスタートアップに参画することができます。スタートアップのステージは、本当に事業を立ち上げたばかりでアイディアを模索するところから、もうすぐ新商品をローンチするところまで、本当に様々です。

 私は、数ある募集要項の中から、Whartonの2年生が昨年起業した「コンシューマー系×初の商品ローンチ間近」のスタートアップに参加することに決めました。来月には販売開始する予定なので、初月の売上がどれくらいになるのか今からワクワクしております。また、Whartonのクラスメイトにも販売する予定なので、どんなフィードバックが返ってくるかも、楽しみです。

2.世界トップクラスの頭脳+フレンドリーなクラスメイト

(1)自分の悩みに具体的なアドバイスをくれるCollaborativeなクラスメイト

 アメリカのMBAスクールは、どこかCompetitiveなイメージがあるのではないかと思います。私も入学前はそう思っていた1人でしたが、これは全く間違っていました。困っているクラスメイトがいたら、みんなびっくりするくらい積極的に救いの手を差し伸べてくれようとします。また、Whartonの切れ者な同級生がくれる具体的なアドバイスは、自身の行動・価値観に変化を与えてくれます。(どのような環境で学ぶかは非常に大事だと思うので、世界トップクラスのクラスメイトと同じ時間を過ごせることは、Whartonに入学する大きなメリットだと思います。)

 私は、現在Peer Coachingという、自身の悩みを話し、コーチングのプロと同級生からフィードバックをもらうというプログラムに参加しています。この類のプログラムは、ボヤっとしたディスカッションに終わるのではないかと危惧していましたが、クラスメイトは他者の悩みに真剣に耳を傾け、自分だったらこうするという具体的なアドバイスをくれるため、非常に役に立っております。

 私の場合は、「英語でのディスカッションに中々ついていけないし、迷惑をかけたくないので、つい質問や発言するのも躊躇してしまう」という話をしました。ある同級生からは、「グループで事前にルールを決め、例えば15分毎に誰かにディスカッションのサマリーをしてもらってはどうか」と具体的なアドバイスをもらいました。この発想は、自分では気づいていない視点だったので、早速直後のディスカッションの授業でチームメンバーにお願いしてみました。また、他の同級生からは、「英語が上手くなくても一生懸命コミュニケーションを取る姿は、迷惑だとかネガティブなものではない。二言語話せるのは凄いことだし、そういう姿を見たら尊敬する。全く躊躇する必要はない。みんなあなたの意見を聞きたいと思っている。」と言ってもらい、勇気づけられました。自分の弱さを見せられる環境があり、それに対して世界トップクラスの同級生から思いやりのある具体的な意見をもらえるのは、非常に素晴らしい環境であると感じています。

 こういったプログラム以外でも、日常的に友人に悩みを相談すると、必ず何か解決策が返ってきます。ある時、Writingに自信がないという話をしたら、ある友人は、私の原文を添削してくれた上で、直した方が良いところを3点サマリーにしてくれた別紙をくれました。他の場面でも、英語が分からないと言えば、そういう時はいつでも議論を止めて質問してくれと、温かく言ってくれます。

(2)友人との関係を大事にするフレンドリーなクラスメイト

 Whartonは、アメリカのトップスクールの中でも、特にクラスメイトとのネットワークを大事にする文化があります。このコロナの環境下でも、気を付けながら多くの学生が積極的にソーシャル活動を行っております。

 例えば、生徒が自主的に立ち上げたCoffee Chatというシステムがあります。これは、毎週2回ランダムにペアを作ってコーヒーを飲みにいこうというもので、新たな友人を作るのに非常に役に立っています。また、まだ全然仲良くなっていないのに、旅行がしたいと言えば、すぐ旅行に誘ってくれます。旅行先でも、アメリカ国内旅行に慣れていない私に対して、みんな親切に色々と教えてくれます。クラスメイトは、本当に友人関係を大事にしているということを日々感じます。Whartonの卒業後のアラムナイネットワークが強固だと言われるのも、この文化が根付いているからかもしれません。

 今回は、挑戦の機会が豊富、世界トップクラスかつフレンドリーな同級生という観点でまとめてみましたが、まだまだWhartonの色々な特徴があると思いますので、駄文で恐縮ですが、今後もまた気付いたことをこちらに記載していきたいと思います。(もし、疑問点や悩み相談がございましたら、本サイトよりお気軽にお問い合わせください。Collaborativeなクラスメイトを見習い、何かお役に立てれば幸いだと思っております!)

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