どうも、2年生のKIです。
先日(自称)日本人Social Impact担当のYH(笑)が紹介したField Application Project(FAP)を今学期履修しているので詳しく書きます。FAPとは企業や非営利団体等の依頼を受けて1セメスター(4ヶ月間)かけて依頼主と共同で市場調査をしたり、経営計画の策定やマーケティングプロジェクトの計画・実施等を行います。プロジェクトの目的が明確なものもあれば、クライアント(と呼んで良いのか分かりませんが)と協議の上でスコープを決定する事もあります。今年(2010-2011年)は合計で24のプロジェクトがあります。全てでは有りませんが、幾つか紹介します。
Sayre Health Care Center:フィラデルフィア西部にある非営利クリニックでの肥満対策プログラムの企画・実施(私がやっているやつです)
Verizon Wireless:携帯電話大手のベライゾンからの依頼でMillenials世代(18-29歳)向けの包括的なマーケティングプロジェクトの策定。
Catwalk for Kids:小児癌専門病院向けの運営資金調達サポートや社会への周知活動をサポートするNPO団体向けのマーケティングコンサルテーションプロジェクト
PhillyCarShare:フィラデルフィアのカーシェアリングサービスを提供するNPO向けに電気自動車の導入プロジェクト(PhillyCarShareは凄く便利で多くのウォートン生が利用しています)。電気自動車の導入に伴い街中に効率的な駐車場や充電設備の配置等新たに考慮する事項があり、その計画の立案のコンサルテーションを行う。
Unilever:Consumer Product Goodsメーカー大手からの依頼でオンラインのヘルスケア関連ビジネスモデルの調査依頼
Philadelphia Eagles:地元フィラデルフィアのNHL球団、イーグルスの依頼で球団のSocial Impact Activityのコンサルテーションプロジェクト
等一般企業からのマーケティングプロジェクトもあればNPO団体からのSocial Impact Flavorが非常に強い依頼もあり、多岐に亘っています。
上記の通り、私が選択したのはSocial Impact系のプロジェクトです。チームメンバーは自分を含めて7名で多様なバックグラウンド(コンサルティングファーム、医者、事業会社、教師、投資銀行)を有しています。早速打ち合わせから皆のビジネス経験に裏打ちされた意見が出され、議論が白熱しました。まさしくMBAの醍醐味とも言える授業ですね。今週は担当教授と一緒にクリニック側に赴き、クリニックの医者や事務職員向けにプロジェクトの提案プレゼンを行いました(久々で少々緊張しました)。同時に彼らの考え・苦労をヒアリングする貴重なMTGでした。米国で多く見られる肥満を少しでも解消する為も地域密着型の活動(Healthy Cooking ProgramやNutrition Education Program)等を実践するもその効果が見え難かったり、教えてもなかなか行動に結びつかない等の意見も聞けました。今後情報を共有してもらいつつ、地域に少しでも貢献出来るプロジェクトに仕立てたいと思います。
教室で座って勉強をするのも面白いのですが、キャンパスを離れ、ウォートンで学んだ知識やウォートンで知り合ったクラスメート共に過去の経験をフィラデルフィアの街の為に役に立てることは凄くやりがいのある事だと思い、(ちょっと大変そうですが)この授業を取って良かったなー、と感じてます(まだ始まったばかりですが)。また経過を報告します。今日はこの辺で・・。