こんにちは!class of 2017 のM.O.です。
私は1歳になる息子と夫の協力の下、家族3人でフィラデルフィアに暮らしています。今回は子育てin Whartonと銘打って、フィラデルフィアの子育ての様子を中心に御紹介したいと思います。
住環境
全米4位の人口を誇るフィラデルフィアは、日本で言えば秋田県や山形県と同じ北緯39度付近に位置する、いわゆる北国です。10月下旬の今は既に多くの人がダウンや、マフラーを身につけています。
Whartonの生徒のほとんどはフィラデルフィアの中心であるCenter Cityと呼ばれるエリアに住んでいます。東京などと比較すると、全米4位という割にはこじんまりした町で、生活をするのに車は必要ありません。ほとんどが徒歩圏内ですし、バスなどの公共交通機関を利用すれば大抵の用が足ります。たまに行く大型スーパーやアジア食品店などは少し距離があるので自家用車を使いたいところですが、今はどこにいてもUberが数分で拾えるので(自家用車を利用したタクシーサービスのようなもので、こちらではタクシーよりも圧倒的に利用されています。)これでどこへでも行ってしまっています。つい先日もUberを使って、家族で郊外のIKEAに行きましたが、片道13ドル程度でした。維持費や運転する手間を考えると、Uberの方が便利だなというのが我が家の結論です。
街中ですので緑溢れるとまではいきませんが、徒歩圏内にいくつか公園があり、いつ遊びに行ってもたくさんの子供たちが遊んでいます。フィラデルフィアは冬になると相当に寒さが厳しい(私はまだ未体験ですが・・・)ので、外ではなく室内遊技場で遊ばせることが多いようです。
中心街は夜でも人通りがあり治安は比較的良いのではないかと感じていますが、少し騒がしい点は否めません。数ブロック南に下がったエリアが比較的落ち着いていて、公園も近くて暮らしやすそうですが、今度は学校へのアクセスが若干悪くなります。ただでさえ忙しいMBA生活の中でどう優先順位をつけるかが問題になりそうです。
息子を遊びに連れていく場所として次のようなものがあります。
Rittenhouse Square: Center Cityの中心にある広場。市民の憩いの場であり、老若男女が寛いでいる様子が見られます。天気の良い午前中に行くとナニー(ベビーシッター)さんたちが集まって子供を遊ばせているのに遭遇します。近くのDay Care Centerからも子供たちが連れられてきて遊んでいたりします。
Sister Park: 子供たちが遊ぶために作られた人口の小川や池、噴水がある人気の公園。1歳にならない息子は、小川に入って一生懸命水を捕まえようとしていました。
Schuylkill River Park (Markward Playground): Center City とUniversity Cityの間を流れるSchuylkill River沿いに公園があり、その一部に子供たちの遊具があります。特筆すべきは、小学生くらいの子供たち用の遊具とは別に幼児用の遊具が一式あることです。ここでもたくさんの子供たちが遊んでいます。
NEST: 会員制の室内遊技場。広くはありませんが、走り回りたい男の子のエネルギーを発散させる場として冬場は重宝しそうです。音楽教室など色々なお教室もあるようです。
医療・保育園など
小児科も複数有り、医療水準は比較的高いのではないかと思います。ただ、こちらでしっかりと保険に入る必要があること、保険の種類によってはちょっとした診察でもそれなりにお金が掛かってしまうことが子供を持つ身としては不便に感じます。この点に関しては、これが日本だったら良かったのに、と思うことが多いです。
我が家はまだ1歳になる息子のために、保育園をいくつか見学をしました。すぐに入れる場所が数件は見つかりましたので日本ほど逼迫した状況ではありません。ただ、大学からの距離や施設の広さ、料金の手ごろさ等で一番人気が高いペンシルベニア大学付属の保育園は18ヶ月待ちとのことですので、実質的にはいれることができないと考えたほうがよいかと思います。
離乳食など
1歳になる息子はちょうど離乳食を食べているのですが、彼の典型的なメニューをご紹介すると、amazonで購入したお米で炊いたお粥+かつお節、近所のスーパーで購入した野菜とチキンで作ったポタージュ、ヨーグルト+市販の幼児用フルーツソースという具合です。日本で典型的に離乳食に使うような食材(豆腐や白身魚など)が手に入りづらい環境ではありますが、市販の離乳食は豊富ですので積極的に使うことで日々対応しています。
スーパーなども日本の都心と比べると少ないのですが、他のお母さんに聞くとネットスーパーを活用している例が多いようです。忙しいことや、車がないこともあり、我が家では食料品の買い物に限らず、オムツなどの赤ちゃん用品などほとんどのものをネットショッピングで済ませています。
学校関連コミュニティ
生徒の平均就業年数が5年程度だということもあってか、子供がいる生徒は全体の1割程度ではないかという印象です。それでも、Wharton Kids Clubではハロウィンパーティーなどのイベントが開催されていますし、Whartonで開かれる各種イベントの多くは家族を連れてくることが歓迎されています。
Wharton Kids Club:Whartonの学生又はそのパートナーが属することができる。ハロウィンパーティーなどのイベントに加え、Facebook上での情報交換も活発。
Family Center at Penn:キャンパス内にあり、読み聞かせ会や音楽教室などが開催されている他、Care.com(ベビーシッターやナニーを検索するサービス)のプレミアム会員に無料でなれるなどの得点も有あります。
Wharton Mothers In Business (Mothers@Wharton):Whartonに通う母親達に特化したグループ。昨年より新たに立ち上がったものですがこれから色々と活動が広がりそうです。直近では、Career Advisorを囲んでのセッションがあり「産休、育休期間は履歴書上どう記載したらよいか」「就職活動の過程で子供がいることは敢えて企業側に開示すべきか、すべきでないか」等、かなり踏み込んだ議論をしました。