受験体験記 WG18 (銀行)

  1. 基本情報

進学先 The Wharton School of The University of Pennsylvania
TOEFL 110点(R30, L29, S24, W27)
GMAT 770点(Q51, V44, AWA5.0, IR6)
学歴 国立文系/GPA2.8
職歴 2008/4 – 2009/9: リテール/大企業法人業務 2009/10 – 現在: ストラクチャードファイナンス業務
海外経験 無し(旅行程度)
  1. 受験結果

学校名 出願 面接有無 面接場所 合否
Harvard 2nd 東京 不合格
Penn/Wharton 2nd 東京 合格
Stanford 2nd 不合格
Columbia Regular 東京 合格
Chicago/Booth 2nd 東京 Waitlist
Northwestern/Kellogg 2nd 東京 合格
UC Berkeley/Haas 2nd 東京 Waitlist
NYU/Stern 1st NY 合格
私は、これまでの学業及び職務においてユニークなバックグラウンドも無く、また海外経験及び英語力も無かった為、ビジネススクールを受験することが決まった際に、これは大変だなと感じました。過去の経験や成績を変えることはできないので、現在持っている武器で何とか合格するためには、私の場合、少なくともテストスコアはしっかり出さないといけないと思い、テスト対策は可能な限り行いました。その結果として、予想以上の点数を獲得することができたことで、当初は完全にdream schoolであり、受験すること自体考えていなかった学校群を受験することができ、そして幸運にも合格を頂けたことで、最終的にはとても満足できる結果となりました。
  1. 受験プロセス

2015年1月 行内選考の合格通知を受領。 先ずは、ビジネススクール受験の全体像を把握して戦略を立てるべく、行内の諸先輩方にお話を伺ったり、インターネット上の受験体験記を読む。
2015年2月 TOEFLについては、行内選考申込み時に数回受験しており、試験内容については把握していた為、重要と考えた単語力強化に集中。 GMATについては、先ずは市販の問題集を購入して解き始めることで、問題形式や難易度を把握。 レアジョブを使って、英会話の練習を始める。
2015年3月 TOEFLは受験回数の制限がないことから、定期的に受験を開始。 合わせて、濱口塾に申込み。授業音声と問題集をもらい、本格的にGMAT対策を始める。
2015年4月 更なるGMAT対策の為、Affinityを受講開始。Verbal 3科目全て受講した為、4、5月と土日は授業、平日はその復習及び宿題をすることで、ほぼ全ての勉強時間を使う。
2015年5月 TOEFLのSpeaking対策の為にE4TGに通い始めるが、5月9日受験のTOEFLで110点が出た為、TOEFLを完了。 引き続き、Affinityの授業を受講。GMAT対策に専念する。
2015年6月 Affinityで学んだGMATの解き方を定着させるべく、ひたすら濱口塾の問題演習。 各校の学校説明会が始まり、以降、受ける可能性がある学校は一通り出席。
2015年7月 GMAT1回目の受験、640点。SCの得点が予想よりかなり低かった為、その対策に集中。 一方で、エッセイカウンセラーより、カウンセリングを始めた方が良い旨のアドバイスを受けた為、これまでの人生の振り返りとネタ出しのみ、まずは行う。
2015年8月 GMAT2回目で770点が出た為、GMATを完了。 ネタ出しを踏まえて、エッセイ作成に移行。
2015年9月 シルバーウイークと長期休暇を使って、キャンパスビジットを実施。受験校全て+MITの計9校を訪問し、授業への参加や、在校生との面談を行った。
2015年10月 ビジット時に得た情報をエッセイに織り込み、1st Round出願校であるNYU、Columbia(Regular)に出願。
2015年11月 2nd Round出願校のエッセイ作成に移行。UC Berkeleyに出願。 レアジョブを使って、面接練習を開始。
2015年12月 引き続き、エッセイ作成を含めた出願作業に専念。年末にWharton、Kelloggに出願。
2016年1月 年始にHarvard, Stanford, Chicagoに出願。Columbiaの合格通知を受けて、MITへの出願を取りやめ。 出願作業と並行して、先に出願していたColumbia、NYUの面接。 Edの面接対策セミナーを受講。
2016年2月 Kellogg, Chicago, UC Berkeley, Harvard, Whartonと立て続けに面接。EdのWhartonのグループディスカッション対策を受講。
2016年3月 全ての受験校の結果が出揃い、Whartonへの進学を決定。
私の場合、行内選考結果が2015年初に判明してから、受験準備を開始しました。諸先輩方やネット上の受験体験記を読んだところ、海外経験の無い日本人受験生にとっては、かなり厳しいスケジュール繰りとなることが予想されたことから、出来るだけ早めの準備を心がけました。また個人的には、集中して一つずつ課題をクリアしていく方が好き、且つ精神衛生上も良いと思いましたので、スコアメイクが出来るまで、エッセイには取り掛からないようにしました。結果的には、当初想定していたスケジュールからは、若干後ろ倒しになったものの、テスト受験、エッセイ作成、面接といった各々のパートを順にクリアすることができ、同時に複数の作業を行わないといけない期間を短く抑えられたことから、上手く対応出来たかなと思います。
  1. テスト対策

(1) TOEFL TOEFLについては、受験プロセス開始前の行内選考への申込み時点で数回受験しており、102点を取れていましたので、行内選考後のテスト対策においては、TOEFL用に特別の対策はあまりせず、GMATに比重を置きました。 出来るだけ運に頼らず高得点を出す為には、早い段階で4科目の中で点数が振れる科目を、1科目に絞れるようにすることが重要だと思います。例えば、多くの海外経験の無い日本人受験生にとっては、少なくともR/S/Wは安定した得点をとれる状態を出来るだけ早く作り、それ以降はLで良い得点が出ることを目指してテストを受けていく、といった具合です。私の場合は、Lはそれまでの準備の甲斐もあり、早い段階で安定していた一方で、Wが最後までコツをつかめませんでした。然しながら、点数が振れる科目を1科目に限定できたことで、比較的早期に目標点を出せたと思います。 ①Reading (R) Rに関しては、TOEFL用の対策は特段行ってはいません。私は受験以前から、業務上で英文契約書や技術コンサルタントのレポート等を読む機会があったことに加えて、日常生活でも継続的に英語に触れる時間を持つ為、興味のあるテニスや野球、アメフトといったスポーツの記事を1日1つ読むようにしていました。その中で、自然と英文を読むことへの慣れが培われていたと思いますので、TOEFLの受験に際してもスムーズに入ることができ、安定的な得点源となりました。 但し、実際にTOEFLを受験した中で、単語に関しては、基本的な単語力の不足に加えて、TOEFL(GMATも同じ)特有のアカデミックな単語力が不足していることを痛感しましたので、TOEFL3800のレベル4までしっかりと覚えるようにしました。 ②Listening (L) 一般的な日本人にとっては、LがTOEFLにおいて最もカギとなるセクションだと思います。それは、対策によって短期的に能力を向上させること(テストで点数を上げること)が難しいことと、実際のテストでの点数の振れも大きいことによります。その為、TOEFLにおいて最短で点数を出したい場合は、まずはR/S/Wに集中して点数を安定させることが重要かと思います。 私の場合はRと同じく、受験以前から通勤時間や空き時間に、英語ニュースやTEDを出来る限り聞くようにしておりましたので、それ程苦手意識はなく、何とか早い段階で点数を安定させることが出来ました。 ③Speaking (S) 海外経験のない日本人にとっては、最もスコアが出にくいセクションです。しかし、23点を取れれば良いと割り切って取り組む分には、実はそれ程の労力や時間は必要としないと思います。即ち、E4TG等のSに特化した塾に通うことで、比較的短期間で23点を出すことは可能です。 私の場合は、最初は独学で23点を目指しましたが、23点が出るときと出ないときがあった為、TOEFLに割ける時間に制約があることを踏まえて、短期間で得点を安定させる為にE4TGを受講しました。結果的には、E4TG受講途中で受けたTOEFLが提出スコアとなった為、どこまで直接的に効果があったのかは分かりませんが、教えてくれる内容はSのみならず、Wや後々の面接にも応用できますので、受講の価値は間違いなくあると思います。 ④Writing (W) 一般的には、海外経験のない日本人受験生が得意なパートだと思います。然しながら、私にとっては最も苦手としたセクションで、最後まで点数が安定しませんでした。字数と文法ミスの少なさで点数が決まるのだと思いますが、あまり自分の感触と点数が連動せず、掴みどころの無いまま終わりました。海外の添削サービスも使ってみましたが、効果があったのかどうか良くわかりません。 私の場合は、Lで得点が出ていましたので、それ以上Wに特化した対策は行いませんでした。しかし、もしLや他の科目の点数が安定しない場合は、Wは得点源とする必要があります。対策方法は、テンプレを覚えたりといろいろあると思いますが、個人的には、TOEFLでのスコアを上げるという目的はもちろんですが、後々のエッセイ作成、ひいては入学後のレポート作成等でWの能力がかなり必要とされることを考えると、毎日英語で日記を書いたりしても良かったかな、と思います。 (2) GMAT GMATについては、最初独学で行くかどうか迷いましたが、社費での受験は限られた時間の中で結果を出さないといけないことから、そのリスクはとらない方が良いかなと思い、予備校を使いました。対策方法としては、最初に正しい考え方/解き方を学び、後はそれを定着させるべく問題演習をひたすら行うことに尽きると思います。 私の場合、前年度に留学試験を受けていた同期が、日本にあるほぼ全てのGMAT予備校に通っており、その経験からの的確な各校の評価やアドバイスをもらえたので、その情報を踏まえて、私はGMATの考え方/解き方をAffinityで学び、問題演習を濱口塾の問題で行いました。これが結果的にはとても良かったと思います。 また、TOEFLでも同じですが、点数が振れる科目を1科目に限定することが重要ですので、Verbalが苦手な日本人にとっては、まずはMathの点数を満点近くで安定させることが、早い段階で目標点を出すポイントだと思います。 ①Verbal (i) Sentence Correction (SC) Affinityと濱口塾の授業が非常に有効でした。2つの違う角度からの解法を学んだことで、最終的には、選択肢を切っていく際の考え方を複数持つことができ、自信を持って正解を選ぶことができました。 但し、GMATを最初に受けたときに、感触としては悪くなかったにもかかわらず、点数があまり伸びなかったので、何故だろうと思いEnhanced Score Reportを取得してVerbalの内訳を見てみると、SCの出来が非常に悪かったことが原因だと分かりました。これを受けて、濱口塾の問題を全て解き直してみると、思っていた以上に、内容を理解出来ていなかったことに気づかされました。1ヶ月かけて再度問題演習を行い、解法をきちんと身につけて2回目を受験した結果、SCの点数も大きく改善し、目標以上のスコアがとれましたので、理解したと思っても、本当の意味で身についた状態になるまで、繰り返し問題演習をすることも重要だと思います。 (ii) Critical Reasoning (CR) 個人的にVerbalでどのくらい苦労するかを左右するのは、CRだと思います。CRが得意であれば、SC若しくはRCのどちらかを得点源にすることで、目標点獲得の糸口が見えてくるのですが、もし苦手な場合、SCとRCというかなり性質の異なる2つのセクションで共に高得点をとる必要がある為です。 私の場合は、論理的思考は比較的得意だったので、英語であることと問題形式にさえ慣れれば、予備校の受講が必須とは感じませんでした。ただ、Affinityの授業でCRの問題パターンを教えてもらい、全体像や解き方のイメージが把握できたこと、及びAffinityは生徒数が少なく講師占有率が高いので、間違って且つ解答を見ても納得できない問題を、授業の中で先生に気兼ねなく質問できたのは、とても良かったと思います。 (iii) Reading Comprehension (RC) 英文速読力を試される科目だと思います。テストの際の時間制限が非常に厳しいですが、一つの文章題について3-4問が問われるので、得意分野にできると、Verbal全体での高得点を狙うことができます。英文読解という意味で、TOEFLのRやCRと共通する部分もかなりある為、特別な対策方法があるわけではないものの、時間をかけて地道に取り組む価値はあると思います。 私の場合は、受験以前から英語を継続的に読む習慣をつけていましたので、それ程苦手意識はありませんでした。それでも最初は速読力が足りず、時間内に全問解ききれませんでしたが、OGの問題を毎日1-2題ずつ解くことで、最終的には、時間内に全問解けるようになりました。Affinityの授業では、二項対立といった文章を読む際のフレームワークや、アメリカの歴史や自然科学といった、頻出テーマの背景知識を教えてくれます。これだけでRCの得点が上がるという代物ではありませんが、知っていると問題に取っ掛かりやすくはなると思います。 ②Math GMATにおいて高得点を目指す為には、Mathは非常に重要です。海外経験の無い日本人受験生においては、Verbalの点数はどうしても大きく振れる為、Mathの点数を安定させることが、限られた受験回数の中で得点を出す秘訣だと思います。最低でも49点、出来れば50-51点を出すことが望ましいです。 対策においては、OGは昔の問題が収録されており、現在の本番の問題に比べてかなり易しい為、マスアカと濱口塾の問題と、Prepを使いました。日本人受験生にとっては、ベースとなる数学知識は既にあると思いますので、本番に近い問題を解き、間違えた問題を復習することで、忘れていた知識を埋めていく、という作業をひたすら繰り返して、GMATの出題内容に対する理解を定着させていくことが、一番の近道だと思います。
  1. 学校研究

学校研究の手段としては、①本/インターネットでの情報収集、②学校説明会への参加、③卒業生/在校生との面談、④キャンパスビジットといった方法があります。 実施するタイミングとしては、各校への純粋な興味を深める為に、受験の早い段階で行うのも良いかと思いますが、どちらかと言うと、スコアメイクが完了して、実際に出願手続きやエッセイ作成に取り掛かる段階で行うのが良いかと思います。と言うのも、特に③や④を行う場合は、career goalやwhy this schoolのアイデアを練った上で、そのストーリーを組み立てる為に必要なピース(具体的な情報)をもらう方が、有意義な為です。まだそうしたアイデアが漠然とした段階で、卒業生/在校生と面談したり、キャンパスビジットをしたとしても、エッセイやインタビューに使える有益な情報は、あまり得られないと思います。 ①本/インターネットでの情報収集 全てのスタートラインですので、必須だと思います。実は各校のHPや日本人在校生サイト等から得られる情報は非常に多く、もしスコアメイク等に時間を費やさざるを得ない場合は、最悪これだけでも出願することは可能です。但し、本やインターネットで得られる情報は公開情報ですので、この内容だけで他の受験生と差別化することは難しいと思います。やはり、①で得られた情報をベースに③や④を行うことで、自分のバックグラウンドや志望理由用にカスタマイズされた情報や、在校生しか知らない細部や内情を、エッセイやインタビューに織り込むことが、ベストだと思います。 ②学校説明会への参加 私は学校説明会については、自分が受験する学校や興味のある学校のものには全て出席しました。然しながら、説明会で得られる情報は、①で得られる情報と大差なく、正直なところ、出席しなくても良かったかなと思います。学校説明会に出席する意義は、卒業生との面識を得て、その後の面談に繋げること、及び一部の学校(Columbia等)では、application上で学校説明会への出席の有無を記載させることから、そこで出席したと書けるようにすること、の2点だと思います。 ③卒業生/在校生との面談 私は主に、行内の卒業生/在校生のお話を伺いました。加えて、キャンパスビジット時に各校の在校生と面談することができましたので、行外の卒業生等には積極的には連絡をとりませんでした。しかし、もしキャンパスビジットをしない場合は、②の学校説明会や他の繋がりを使って、もっと多くの卒業生とコンタクトをとった方が良いと思います。 ④キャンパスビジット 受験を終えて振り返ると、キャンパスビジットは必須ではないが、可能であれば是非行った方が良い、というのが感想です。 その理由としてまず、最も新鮮な情報を持っている在校生と面談することができる点があります。実際に現在開講している授業内容、及び受講してみての感想、在校生の雰囲気や学内/学外での活動内容といったことは、在校生でないと分からないと思います。その意味で、私がキャンパスビジットした際は、まだプログラムが始まったばかりの1年生では、上記のような点は分からないと思い、2年生との面談をリクエストしました。 次に、エッセイやインタビューにおいて、キャンパスビジットしたことを織り込むことで、学校に対する熱意や、志望理由に具体性を持たせることができることです。例えば、私のWhartonの面接では、キャンパスビジットしたことをadmissionに話すと、非常に興味を持ってくれ、それに関する質疑応答だけで、1 対1面接のほとんどの時間を使いました。やはり、面接官の立場に立ってみると、自分の学校を遠い日本からビジットしてくれていると、受験生の熱意を感じますし、話をもっと聞こうという気になると思います。 最後に、実際にキャンパスを見たり感じたりすることで、それまでは実感に乏しかった留学が現実的なものに感じられ、ここで学びたいというモチベーションが上がる点があげられます。また、キャンパスやその周辺の雰囲気を感じることで、志望度が上がったり、逆に下がったりする場合もありますので、進学後のミスマッチを防ぐ意味でも、チャンスがあればビジットすることをお薦めします。 私は、9月に受験校+MITの計9校をビジットしましたが、どの学校も素晴らしく、最終的に進学先がどこになっても満足できると思った為、10月以降、エッセイ作成と出願手続きに集中することができました。
  1. エッセイ

エッセイを作成するに当たり、エッセイカウンセラーはほぼ全ての受験生が使うと思います。私は職場の先輩が使っていた、Reve Counselingを使いました。 Reveは夫婦でカウンセリングサービスを行っており、まず旦那さんであるMotoさんと日本語でネタ出しを行い、その後、奥さんであるCeciliaと実際のエッセイを書いていきます。私は英語が得意ではなかった為、ネタ出しは日本語で行いたいと思っていたので、自分にぴったりだと思い、Skypeで簡単なカウンセリングを行った後、すぐに契約しました。 実際、Ceciliaはポジティブながらも、書き直すべきところは書き直すよう、しっかり指摘をしてくれた結果、途中で安易に妥協することなく、エッセイのクオリティが大きく向上したと思います。また、エッセイの核となるテーマやエピソードについても、私が当初考えていたものよりも、別の話を中心とした方が、第三者から見てユニークで魅力的になるのではないか、とのアドバイスをMotoさんから頂き、一から書き直しました。これが後から振り返ると、とても良い判断だったと思いますので、CeciliaとMotoさんにはとても感謝しています。 受験が終わって周りの受験生と話した感触だと、どの水準のエッセイを書いたら良いのかといった感覚や、横並びで受験生を何年も見てきた第三者としての視点は極めて重要なので、カウンセラーを使わないというのはリスクがあります。一方で、有名どころのカウンセラーであれば、誰を選んでもサービスの質に大差はない、というのが私の結論です。ですので、後は厳しいタイプが良いのか、ほめるタイプが良いのか、各人の好みで選んで問題無いかと思います。
  1. インタビュー

海外在住経験がない私にとっては、受験を始めた当初から、インタビューが最大の難所だと考えていました。それは、日本語での面接はそれなりに何とかなりますが、英語面接になると、低い英語力が原因で、話したいことの20-30%程度しか伝えることが出来なかったからです。 そうした状況を少しでも改善する為に、①レアジョブで1日30分でも毎日英語で話す時間を持つ、②カウンセラーと模擬面接を行いアドバイスをもらう、③本番は最高の練習ということで本命校の前にできるだけ他校の面接をセットする、の3点を実行しました。 ①オンライン英会話 そもそも、英語で話すことが苦手な理由は、英会話に費やした時間が圧倒的に足りないからだと考え、2月の段階からレアジョブを始め、テスト勉強の傍ら、英語で話す時間を嫌でも継続的にとるようにしました。最初は、レアジョブで用意されている教材(Daily News Article)を使って、英会話の練習をしていましたが、NYUとColumbiaの出願を終えた11月頃から、実際のインタビューで聞かれる主要な質問リストを作成した上で、それを使った面接練習をレアジョブで行うようにしました。 ②カウンセラーとの模擬面接 最初に面接招待が来たのがColumbiaだったのですが、招待が年末で年始早々に面接というスケジュールだった為、CeciliaとSkypeで面接練習をした上で、東京在住のカウンセラーとmock interviewを行いました。その際、翌日が面接本番という中で、カウンセラーからは絞ったアドバイスをもらったのですが、これがなるほどと思えるアドバイスでしたので、値段は高いですが、1度はmock interviewを受けてみても良いかなと思います。 ③面接のスケジューリング 幸いにも多くの学校から面接招待を頂いたので、本番の面接につき本命校が最後に来るよう、その他の学校の面接日時を設定することで、後半になるにつれ、面接に慣れることを目指しました。その結果として、かなりタイトなスケジュールとなりましたが、やはり本番の面接を何度も経験することで、雰囲気や良く聞かれる質問に慣れることができ、面接の質は後半になるにつれ、上がっていったと思います。 面接の教訓としては、自分の考えを口頭でしっかりと伝えられる英語力と、この学校に行きたいという熱意が重要だという点です。私が面接招待を受けたものの、合格をもらえなかった学校については、私の純粋な英語力不足、もしくは本命校の面接の前に無理やりセットしたことにより、why this schoolが詰め切れていなかったことが理由と思います。何れにせよ、海外経験が無く英語が得意ではない受験生でも、ベストを尽くせば、ほぼ全ての学校に合格のチャンスはあるということが分かったことは、とても勇気付けられる結果でした。 ちなみに私の場合、スコアが8月初旬には出ていた為、頑張れば1st Roundでもっと出願することも可能でした。然しながら、上記の通り面接が最大の難関である中で、1st Roundに出願した場合、11月頃には面接が始まります。私は、ベースとなる英会話力向上の為に、可能な限り面接を後ろ倒しすることで、練習時間を確保したかった為、あえてほぼ全ての出願校を2nd Roundに回し、9月にキャンパスビジットを行いました。一般には1st Round出願の方が有利を言われる中、私の判断が正しかったのかは分かりません。しかし、これも一つの戦略だと思いますし、結果的には良かったと思います。
  1. 終わりに

受験プロセスは、私にとって想像以上に大変なものでしたが、何とか乗り越えることができました。この経験を通して、目の前にしたときは不可能に思えることも、全力を尽くせば乗り越えられるという自信を得られました。それと同時に、この結果は職場の方々、他社を含めた受験仲間、そして家族のサポート無しには得られませんでした。その周囲の方々の支えを改めて感じることが出来たことも、受験から得られたものだと思います。本当にありがとうございました。 受験生の皆様につきましても、大変なことが多々あるかと思いますが、少しでもお役に立てればと思いますので、ご不明な点等ございましたら、何なりとご連絡下さい。