・投稿者(ペンネームorイニシャル):YS
・進学予定校:Wharton
・カテゴリ:MBA
・地域:アメリカ
・受験校: Wharton, HBS, Columbia, Kellogg, Chicago, NYU, MIT
・インタビュー実施校: Wharton, HBS, Columbia, Kellogg, NYU
・合格校:Wharton, Columbia, Kellogg, NYU
・性別:男性
・出願時年齢:30歳
・海外経験と期間:ニューヨーク支店に2013年から2019年まで勤務
・費用:社費
・奨学金: 無
・最終学歴:国内・国立・大学・文系
・GPA: 2.9/4.0
・受験した試験と出願スコア:
GMAT:730(V38/Q50/IR6/AWA5.0)
TOEFL:109(R28/L30/S27/W24)
・塾(試験対策): Affinity
・カウンセラー: Reve
Introduction
- バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
学部卒後、銀行に入社。3年間の支店勤務(法人営業)を経て2013年からトレーニーとしてニューヨーク支店で勤務。2年間のトレーニー期間終了後も派遣職員として4年間ニューヨーク支店で非日系金融機関担当として勤務。
その他、主な海外経験は大学時代のバックパック(東南アジア、インド)。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
以前からビジネススクールにぼんやりと興味を持っていたが、はっきりと意識し始めたのは2017年から。非日系金融機関営業に携わる中で、経営判断や組織構造が業績に与える影響を学びたいと考えたことと、ファイナンスの知識を深めたいと考えたことが主因。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
海外ビジネスの企画。
Preparation for MBA application
<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2018年初の社費選考をターゲットにして、2017年にTOEFLを受験。社費選考に応募する段階で105点を獲得。2018年4月に社費留学内示受領。GMATの勉強の傍らTOEFLのスコアアップを目指して定期的にTOEFLも受験。
GMATの勉強は2018年4月から8月に掛けて集中的に実施。Mathはもともと得意だったため開始2週間程度で満点近く取れる自信がついた。その後はVerbalのみに集中。教材はAffinityのオンライン教材及びOGがメイン。8月にGMAT初回受験で720点((Q51, V36), AWA5.0, IR8.0)。目標点の730点には届かなかった為勉強を継続することにしたものの、その後Round 1で受験するColumbia、MIT、NYUの出願作業に取り掛かったこともありスコアは伸びず。10月の4回目の受験で漸く目標点の730点((Q50, V38), AWA5.0, IR6.0)到達。同時期に受験したTOEFLも目標点の109点(R28, L30, S27, W24)に到達。スコアメイクは卒業。
11月にColumbia、NYUの面接実施。アドミン・アラムナイ面接両方を体験する。12月に両校から合格通知受領。
12月から1月に掛けてWharton、HBS、Chicago、Kelloggの出願作業に集中。1月から2月に掛けてWharton、HBS、Kelloggの面接を実施(Chicagoは面接辞退)。面接の練習はレアジョブ、米人同僚、カウンセラーと実施。
3月にWharton、Kelloggから合格通知受領。HBSはWaitlist。Whartonへの進学を決める。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
・過去の受験生から合同説明会は深いレベルで学校を知れないから行かなくてもよし、と言われていたので参加せず。
・一方で、個別のInfo Sessionが近くで開催されている場合は必ず参加するようにしていた。
・Info Sessionは、各校とのフィット感を確認するとともに、エッセイや面接で”Why this school?”と訊かれたときに答える内容を考えるのに最適の場であった。特に学校研究が進んでいない段階では非常に役に立った。
・学校研究が進んでいくにつれアラムナイや現役学生との面談が有効になってきた。国籍関係なく、話した人は皆協力的で、非常に有難かった。
・学校研究をオンラインでやる際に役立ったのが、各校のウェブサイトに加えてVeritas Prep。各校の特色がよく纏まっており、似た特徴を持つ学校との比較等もあるので効率よく情報収集可能。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
準備:
TOEFL:17,000円 (Affinity英語学院個人授業1時間)
GMAT: 420,000円 (Affinity 35万円、マスアカ2万5千円、OG等4万円)
Essay:1,070,000円 (カウンセラー)
Interview:204,000円 (カウンセラー17万円、レアジョブ3万円)
Campus Visit:300,000円 (ニューヨークに在住していた為、少額)
受験:
TOEFL:200,000円 (10回程度受験)
GMAT:100,000円 (4回受験)
出願:180,000円 (7校出願)
交通費:160,000円 (HBSの面接を東京で実施したため)
総額:2,651,000円
<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFL 3800(本・アプリ)以外の教材は利用せず。
R: TOEFL3800を毎日リスニングも含め実施。
R: 得意分野だったので対策せず。
S: 毎日問題を解いて録音して確認等していたが、伸び悩んだためAffinity英語学院の個人レッスンを合計1時間受講。得点アップのためのポイントを教えてもらい、スコアアップできた。
W: 特段実施せず。得点に常にばらつきがあったので、Web TOEFL等やっておくべきであったと後悔している。
GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMAT:
Mathは得意だったので、マスアカを1周して完了。
Verbal:すべてAffinity英語学院の教材を利用。RC、CRは抜群によい。SCについては、基礎を学ぶのにはいいが、ある程度暗記でゴリゴリやりたい場合には物足りないかもしれないので、練習を多く積んだり濱口塾の教材を使ったりする必要があるかもしれない。
<Essay & Interview>
Q.カウンセラーを決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
過去同じ会社で留学した先輩の評判が良かったのでReveに決定。社費選考通過後すぐにアプローチして契約、5月の時点ではWhy MBA? やStorytellingの基礎になる自分の人生の棚卸、及びレジュメを完了。8月以降の出願にスムーズに移行することができた。うまく書けなかったエッセーについては容赦なく厳しいコメントをいただき、長いやり取りを通して自分が何を各校にアピールしたいのか突き詰めることが出来たので熱量及びロジックに大変感謝している。是非お勧めしたいカウンセラーである。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・エッセー
上記の通り、人生の棚卸とWhy MBA?を改めて早めにやっておくことが重要。いやらしい話だが、MBAのエッセーで「受けのいいトピック」というのが存在するのは確か(基本的には困難及びその克服。プロフェッショナルでもパーソナルでも可)で、自らが大したことないと思っていた幼い頃の話でも、エッセーに書けば輝くといことはよくある。まずは細かく自分の人生を振り返り、カウンセラーに「このアプリカントはこのネタをうまく使えばいける」という感触を持ってもらうことが重要と思われる。
Why this school? については、書きぶりについて苦労することがあった。特にWhartonは多くの特色やプログラムがあるので、どのように自分にしかできないWharton Communityへの貢献を表現することができるか、非常に苦労した。Campus Visitで学生と話したり、卒業生と話したりして、時間を掛けて納得のいくエッセーを完成させることが出来た。Why Wharton?に悩んだときはお気軽に私達にご連絡ください。
・推薦状
タイムラインのマネジメントに尽きる。MBA受験が確定した段階で推薦者にはタイムラインと各校の推薦状で問われる内容(基本的には「なぜこの人は優れているか?」「Constructive Feedbackにこの人はどう反応したか?」の2問)をお伝えし、締切に向けて継続的にコミュニケーションを取ることを心掛けた。
また、異なる側面から自分を見ている方々に推薦状をお願いした。例えば1人は営業の方、もう1人は審査の方等。そうすることで推薦状の説得力が増すと考えたため。
・インタビュー
エッセーに書いた内容に、より具体性を持たせて話す場。受けたい授業の教授の名前、クラブやプログラムの名前はしっかりと覚えて臨む。ただそれ以上に大事なのは自分のコアとなるストーリー。過去、現在、MBA、MBA後のストーリーをしっかりと伝えられれば問題はない。現役学生に聞いたアドバイスで有用だったのが、「『どのような展開のインタビューになったとしてもこれだけは言及する』点をA4の紙一枚に纏めておく」という内容であった。これは各校の面接で実践した。
Whartonのチームベースディスカッションについては目立つ必要はなく、しっかりチームでの議論に自然体で参加すれば問題なし。私の場合はネイティブ5人相手だったが、自分のアイディアを冒頭に発言し、後は書記役にほぼ徹することで議論に貢献した。よって、6人いる中で発言量は最も少なかったと思うが、合格することができた。チームベースディスカッションの後の5分程度の面談はWhy Wharton?を訊かれる可能性が高いので準備をしておく。面接の時間は短いので、他校同様に準備しておけば問題ない。
HBSに関しては業界全体の知識や自社の経営戦略や組織についても細かく訊かれることがあるので、普段意識していない人は準備が必要。
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・幼い頃の困難(上記に書いた通り、個人としては大変と思っていなかったのですが、カウンセラーから使うように指示された)及びその克服。
・協調性、GRIT。
・家族との繋がり(既婚で子どもが2人いる為)。
・今までも努力してきたが、海外ビジネスの企画に携わり自身及び会社を飛躍させるためにMBAが絶対に必要であるという信念。
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
教授・学生の質、プログラムの充実度が総じて高いと思われるTop校に絞った上で、ファイナンス、マネジメント、リーダーシップ等に強みのある学校を受験校として選択。エッセーに掛けられる時間が無限にあるわけではないので、学生数が少なめの学校やアントレ重視の学校は検討から除外。
また、米国での6年間の経験を通して、一つのマーケットやそのマーケットに属する人を深く理解するのに大変な努力と時間を要することを知ったのと同時に米国マーケットの魅力を存分に感じていたことから、今後も米国でのビジネスに関わりたいという思いが強かった為、米国の学校に絞って受験。
Q.進学校の決め手は何でしたか。
リーダーシップ、マネジメント、ファイナンスという特色に加えて協調的な校風が気に入った。また、基礎コースをWaiveすることが可能で、フレキシブルにカリキュラムを組むことが出来る点も魅力的だった。上記に加えて、ビジットした際のキャンパス及びフィラデルフィアの印象が非常に良く、家族とともに暮らすイメージを持つことができたのも決め手の一つ。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・TOEFLは運だと決めつけてほぼ準備せずに毎回受けていたのは後悔しています。結果的に時間、費用、体力を無駄に消費してしまった気がします。特にSpeakingやWritingについては準備に投資をして少しコツを掴めば点数を伸ばして早めに卒業できたと思います。
・GMATで720点出た後に出願作業に移ってしまいGMATの勉強に集中できなかったことから、GMATのスコアアップに時間が掛かってしまったことも後悔しています。Round 2に集中してもよかったかもしれません。一方でRound 1で3校受験したことは、Round 2出願にあたって大きな自信になったとともに、出願数を削減することにも繋がったので、Round 1とRound 2に分散して出願したことのメリットもありました。
- 一言メッセージ
MBA受験は業務を続けながらの時間との勝負だと思います。睡眠時間を削ってでも勉強時間に充てようとする心理が働いてしまいますが、隙間時間や通勤時間を最大限活用するだけでも勉強効率は変わります。また、勉強しながらリフレッシュする方法もあります(単語のリスニングをしながらジョギングをする等)。どこの学校に行くことになったとしても実りの多い2年間が待っていることに違いないので、あまり思い詰めずご自身のベストのやり方で準備(特にスコアメイク)を進めていただければと思います。学校研究やエッセー・面接準備については人をどんどん頼ってください。MBAコミュニティではGive Backしていくのを当然としている人が殆どなので、アラムナイや現役学生と積極的にお話していただければと思います。皆様とお会いできることを楽しみにしております。